植毛した場合にはタバコや食事面で十分な注意が必要


もしも薄毛症状に見舞われてしまった場合、長きにわたって放置しておくと頭髪の根元にある毛乳頭や毛母細胞などを含む毛包が収縮してしまい、いつしかそれらが消滅してしまいかねません。そうなるともはやどのようなケアや治療を施しても毛根が復活することがなくなります。

そんな症状に陥った場合でも、植毛治療であれば失われた頭髪を取り戻すことが可能です。植毛には自毛を使ったものと人工毛を使ったものの二種類があります。人工毛の場合には施術も人工毛そのものの料金も比較的安価ですが、ただし人工ゆえに1年から2年ほどで抜け落ちてしまうのでこまめな植え替えのメンテナンスが必要となります。一方の自毛の場合、毛包にダメージを受けていない健康的な頭髪を根っこの部分から丁寧に掘り出して植えつけ、それは男性ホルモンなどの影響を受けることなく健康的に定着し、そのまま一生ものの頭髪として育っていくことも可能です。ただし、施術には技術と手間暇がかかるので費用的にも高額となることは避けられません。

両者はともに日頃のケアの仕方も異なります。例えば人工毛の場合にはそれらは頭皮の毛細血管などとは繋がっていませんし、血行状態とも関わりがないので、タバコや飲酒による血行悪化、それに栄養の偏った食事などによって生じる栄養分の不足や皮脂分泌などが人工毛に与える影響が最小限にとどまることとなります。

一方、注意したいのは自毛による植毛を行った際のケアの仕方です。この場合、人工毛とは違ってその新たな頭髪は生き物ですので、こまめにケアを行いながら育てていかなければなりません。特に植毛したての時期にはそれらが頭皮環境に定着するのに細心の注意が必要となります。

まずは植えたての自毛は、以前に抜け落ちていった頭髪とは異なって男性ホルモンの影響を受けにくく、なおかつ頭皮の5αリダクターゼによって頭髪サイクルを乱すこともありません。そのため外からの影響にさらされてもたくましく成長していくことが期待されます。ただし、毛乳頭などの根っこの部分が揺るぎない状態を獲得するまでには頭皮の毛細血管ともきちんと繋がり、そこからしっかりと影響分を補給できる環境を整えなければなりません。

そのためにも毛細血管の血行悪化をもたらすような要因は少しでも排除したほうが良いでしょう。特にタバコや飲酒といったものはリラックスには良い作用をもたらす一方、血行低下をもたらして栄養分の補給を困難にするリスクが生じます。さらに偏った食事などで頭皮に皮脂が大量分泌するとそれらが毛穴詰まりを引き起こし、頭髪の成長を妨げたり頭皮の硬化によって血行悪化を招くリスクも生じます。

自毛植毛を行った場合にはこういった日常的な負の要素をできるだけ速やかに取り去って、頭髪にとって健康的な環境を維持することが何よりも大切になるのです。